亜酸化銅は赤色の粉末顔料で、船底へのフジツボなどの付着を防止する船底塗料用防汚剤として使用されており、国内で高いシェアを占めています。近年では海洋汚染防止に対応し、低燃費型船底塗料に使用され、環境配慮型製品として多くの支持を得ています。

亜酸化銅

黒色の粉末で、フェライト用原料をはじめとして窯業用着色顔料、酸化触媒などに使用されています。また、近年注目されている不溶解性陽極を用いた硫酸銅メッキに対応した製品も取り揃えています。

酸化銅

硫酸は、化学工業の各分野で不可欠な基礎原料として使用されています。化成品部門では、硫黄焙焼法により不純物が極めて少ない硫酸を製造し、近畿圏で、唯一食品添加物にも使用可能な硫酸を供給しています。

硫酸製造プラント

硫酸、硫酸派生製品、銅関連製品など、さまざまな化学製品の製造・販売を行っています。
当社グループの化成品事業の起源は、1935（昭和10）年の硫酸製造開始にさかのぼります。硫酸は化学・電子部材・鉄鋼・食品加工などの各工業に不可欠の基礎材料として、つねに大きな需要のある化学製品です。そして1944（昭和19）年に、東亜化学製錬株式会社（現株式会社トウペ）の製錬事業を譲り受け大阪製錬所として発足させ、その事業を着実に拡大してきました。
2005年には、古河機械金属株式会社の化成品事業を分社化することにより、古河ケミカルズ株式会社が設立されました。
現在では、硫酸の製造のみならず、水処理用無機系凝集剤として下水道の浄化に用いられるポリ硫酸第二鉄溶液、上水道の浄化に用いられる硫酸バンドなど、硫酸派生製品をラインナップしています。さらに、船底塗料の原料となる亜酸化銅や、銅めっきの原料などに使用される酸化銅などの各種銅関連製品の製造・販売も行っています。