古河機械金属グループの事業とSDGs
CSVの視点を織り込んだ「マーケティング経営」によるSDGsへの貢献
当社グループは、社会課題の解決に役立つインフラ整備、製品・技術・サービスなどを提供することで、「企業価値」を創造すると同時に「社会価値」の創造に寄与していきます。
SDGsの17のゴールのうち、特に「9. 産業と技術革新の基盤をつくろう」と「11. 住み続けられるまちづくりを」への貢献を行うとともに、当社グループの価値創造プロセスにて明示している「環境に配慮した製品・技術・サービスの提供」、「お客さまの課題解決への貢献」、「インフラ整備など安全で快適な社会づくりへの貢献」という「社会価値」の創造を実現していきます。
産業と技術革新の基盤をつくろう
強靭（レジリエント）なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る当社グループ価値創造プロセスの「環境に配慮した製品・技術・サービスの提供」、「お客さまの課題解決への貢献」は、目標9達成への取り組みにつながります。
住み続けられるまちづくりを
包摂的で安全かつ強靭（レジリエント）で持続可能な都市及び人間居住を実現する当社グループ価値創造プロセスの「インフラ整備など安全で快適な社会づくりへの貢献」は、目標11達成への取り組みにつながります。
各部門のSDGsへの取り組み
産業機械部門（古河産機システムズ株式会社）
SDGsへの貢献内容と方向性
産業機械部門では、各国の自然災害への対応や環境への配慮といった要求に応えるべく、エネルギー消費削減のための効率的な機械の提供や環境配慮型機械の提供、インフラの老朽化対策や防災・減災などの災害対策における設備の提供など、プロジェクトを計画するお客さまニーズへの対応と社会課題の解決が両立できるトータル的な設備の提案を実施しています。また当社は、高齢化社会に対応すべく設備メンテナンスの省力化が可能な機械の提案にも努めていきます。
- 製品の用途
- 下水処理施設や浄水場施設など
- 貢献内容
- 下水道処理設備や浄水場設備を提供し、衛生環境や海洋環境の改善および生態系の保護に寄与する
- 製品の用途
- 大量の土砂や鉱石などの運搬
- 貢献内容
- 大量の土砂や鉱石などを効率的に運搬することで、環境への影響を軽減する
- 製品の用途
- 歩道橋や自動車道など
- 貢献内容
- 人々の安全で安心な移動を確保するための手段を提供する
ロックドリル部門（古河ロックドリル株式会社）
SDGsへの貢献内容と方向性
ロックドリル部門では、作業効率と安全性の更なる向上を目指すために、最適な機械の選択、的確なオペレーションの指導、適切なメンテナンス、故障時の修理や再生、最終的な廃棄や交換など、単なる製品販売だけでなく製品のライフサイクル全体でお客さまにその価値を評価していただくことを重要視しています。これまで推進してきたライフサイクルサポートを進化させ、すべてのお客さまが安心して安全に作業できるよう取り組み、開発途上国のインフラ整備や先進国の既存インフラの老朽化対策（リニューアル）などへの貢献に努めていきます。
- 製品の用途
- 道路や鉄道トンネルの掘削など
- 貢献内容
- 開発途上国のインフラ整備に貢献する
自動化により安全で安心な作業環境に貢献する
- 製品の用途
- 砕石場や石灰石鉱山での発破用のさく孔など
- 貢献内容
- インフラ開発を支える原材料の供給に貢献する
- 製品の用途
- コンクリート構造物や鉄骨の切断など
- 貢献内容
- 安全で豊かな街づくりを促進するために老朽化した設備の解体などに貢献する
ユニック部門（古河ユニック株式会社）
SDGsへの貢献内容と方向性
ユニック部門では、環境面において、これまでも燃費効率の向上に取り組んでおり、更に電動化クレーンとしてバッテリー式のミニ・クローラクレーンを販売していますが、自動車の電動化に伴い、搭載型クレーンの電動化も検討を進めています。また、災害に対する強靭な国土造り、開発途上国のインフラ整備・促進に役立てるには、多様化する使用環境やユーザーに対応した製品が必要になります。今後も、労働者の作業環境を改善し、安全で誰でも使える製品の開発と提供に努め、ユーザーに寄り添ったモノづくりを続けていきます。
- 製品の用途
- トラックに搭載されたクレーン
- 貢献内容
- 建設現場や物流現場で安全な作業環境を提供し貢献する
- 製品の用途
- 高層ビル内や狭い建設現場用のクレーン
- 貢献内容
- 危険な作業現場の安全確保や重労働の軽減に貢献する
金属部門（古河メタルリソース株式会社）
SDGsへの貢献内容と方向性
金属部門では、委託製錬業は採算性および将来性を見極めることが課題となっており、新規事業の育成が必須となっています。これまで蓄積された経験や知識を活かすために発足させた技術部門では、坑廃水から重金属を回収する技術やバクテリアによる鉄成分の除去など、坑廃水処理に必要な中和剤のコスト削減を兼ねた新規事業の模索や、海外の銅鉱山への出資を通じた、地下資源開発にも参加しています。これらの知見やイノベーションによる新規事業を実現させることで様々な産業の発展に貢献していきます。
- 製品の用途
- 家電・通信・自動車関連の銅線や銅管に利用
- 貢献内容
- 産業の基盤となる素材を安定的に供給することで様々な産業分野に貢献する
電子部門（古河電子株式会社）
SDGsへの貢献内容と方向性
電子部門では、主力製品である高純度金属ヒ素、結晶製品、コイルなどを安定的に供給することで通信インフラや自動車関連、医療機器の発展に貢献しています。更に、戦略製品である窒化アルミセラミックスなど高機能製品の開発やDOEなどのレーザー加工用光学部品の改善などを通じ、お客さまの課題解決につながる製品の開発を推進することで、自動化、省力化、健康促進など、便利で快適な社会づくりに貢献していきます。
- 製品の用途
- モバイル機器やレーザーの原料
- 貢献内容
- 電子機器や自動車関連の材料を提供することでインフラ構築、産業化の促進、イノベーションの推進に貢献する
- 製品の用途
- 電子制御装置や電源などに使用されるノイズ対策用フィルターコイル
- 貢献内容
- 低燃費自動車や電気自動車の部品材料を提供することで環境負荷軽減やイノベーションの推進に貢献する
- 製品の用途
- 半導体製造装置用部品、パワー半導体や光通信レーザー用の放熱基板
- 貢献内容
- 半導体製造装置の部品、パワー半導体や光通信レーザー用の放熱基板として使用され、産業化の促進に貢献する。
化成品部門（古河ケミカルズ株式会社）
SDGsへの貢献内容と方向性
化成品部門では、既存製品の拡大と新規開発製品の事業開始・育成を基本戦略としています。これを実現するには、既存製品では高付加価値品を拡販することが必要です。硫酸の高品質化など、製品の付加価値を高め生産を強化することにより、食品添加物や電子材料などの分野で、お客さまの新たなニーズに応え、課題を解決することが可能であると考えています。また、新規開発製品では、お客さまごとに求める機能や性能が異なります。金属銅粉は様々な問題を解決し、量産・販売体制を整え、お客さまの多種多様なニーズに応え、高品質な製品を安定的に供給することで、自動運転や通信システムなどの分野への貢献に努めていきます。
- 製品の用途
- 化学工業の各分野で不可欠な基礎原料
- 貢献内容
- 農業、食品、自動車、通信など幅広い分野へ提供することで経済成長に貢献する
- 製品の用途
- 上水道・工業排水・下水などの無機系水処理剤
- 貢献内容
- 上水道・工業排水・下水などの処理施設に無機系水処理剤として提供し、水環境の改善に貢献する